いま世界中でプラスチックごみ削減のため、多くの取り組みがなされています。
飲料容器の代表であるペットボトルは、プラスチックごみのうち約14%を占めており、ペットボトルからアルミ缶に変更する企業さんも増えてきました。
この記事では2022年最新の、ペットボトルに対する企業の取り組みをご紹介します。
アルミ缶とペットボトルどちらが環境に良いのかについては↓の記事をご覧ください。
ペットボトルの問題点
ペットボトルの問題点としては水平リサイクル率の低さがあげられます。
2020年度の日本のペットボトルリサイクル率は88.5%と、欧州(約40%)・アメリカ(18.0%)と比べ、極めて高い水準です。
ですが、ペットボトルのうち再びペットボトルになるリサイクルをされているもの(ボトルtoボトルといいます。)は12.5%(2019年度)と低い水準になっており、多くが海外に輸出されたり国内の他の製品の材料となり、いずれは焼却されてしまいます。
つまり、ペットボトル→他の製品→焼却というプロセスで、ペットボトルはリサイクル率は高いものの、いずれは焼却されたりゴミになってしまうという点が問題点です。
飲料業界の目標
2021年4月、一般社団法人全国清涼飲料連合会はボトルtoボトル率を2030年までに50%まで引き上げると宣言しました。
これを受けて、飲料業界が一丸となってリサイクルペットボトルに力を入れています。
おもな取り組みとしては以下の三点です。
- ボトルtoボトル
- 植物由来原料使用
- ラベルレス
以下では企業のそれぞれの取り組みをご紹介します。
企業の取り組み
KIRIN
KIRINさんの生茶シリーズでは、再生樹脂100%使用のR100ペットボトルを採用。
KIRINさんは独自でプラスチックポリシーを定めており、業界全体の目標より3年早い2027年に日本国内におけるPET樹脂使用量の50%をリサイクル樹脂にする目標を掲げています。
Coca-Cola
業界のリーディングカンパニーCocaColaは2022年までにリサイクルPET樹脂率を50%、2030年には100%サステナブル素材とするという目標を掲げています。
さすがは世界を代表する飲料メーカーなだけあり、サステナブルに関しても業界の先陣を切っています。
『コカ・コーラ』や『い・ろ・は・す』など主要商品にリサイクルペットボトルを使用しています。
また、セブンイレブンで回収されたペットボトルのみをリサイクルして作られた『一ほうじ茶』など、新しい取り組みを行っています。
SUNTORY
SUNTORYは『サントリー天然水』のボトルに使う原料を最軽量化したり、植物由来原料を使用するなどの取り組みを行っています。
2021年には100%植物由来ボトルの試作に成功し、実用化を目指しているそうです。
完全に植物由来ということになればこれまでの業界を大きく変える可能性を秘めており、今後も要チェックです。
ASAHI
アサヒも他社同様、ボトルの軽量化やラベルレスを導入しています。
2022年の4月からは大型PETボトル商品の一部を100%リサイクル樹脂を使用する予定だそうです。容器が大きい分、CO2削減に期待できそうです。
ラベルレス商品
皆さんの中にはミネラルウォーターを定期的に通販で購入しているという方も多いのではないでしょうか?
実はAmazonにもラベルレス商品は豊富にあります。
定期的に購入する商品をラベルレスにすることで、ゴミも減り、ラベルをはがす手間も省けるので、ラベルレスへの切り替えがおすすめです。
まとめ
リサイクルペットボトルへの取り組み、いかがでしたでしょうか。
意外とリサイクルだったんだ~という商品もあったのではないでしょうか?
一番良いのはマイボトルですが、飲み物を買われる際はラベルレスやリサイクルペットボトルを積極的に選んでみましょう!